小学生が作文を書くとき、「どこで段落を変えればいいの?」「何行書いたら次の段落にするの?」と迷うことがあります。
段落は、行数で決めるものではありません。
基本は、話題・時間・場面など、文章のまとまりが変わるところで段落を変えると考えると分かりやすくなります。
たとえば、
朝、家族で公園へ行きました。公園には大きなすべり台がありました。
お昼になると、木の下でお弁当を食べました。お母さんが作ってくれたおにぎりがおいしかったです。
帰る前に、もう一度すべり台をしました。今度は弟といっしょにすべりました。
のように、場面や時間が変わるところで分けると読みやすくなります。
段落は「話のまとまり」で分ける
子どもに段落を教えるときは、まず「一つのまとまりごとに分ける」と伝えると分かりやすいです。
たとえば、作文の内容が、
- 公園へ行ったこと
- すべり台で遊んだこと
- お弁当を食べたこと
- 帰るときに思ったこと
なら、それぞれを別のまとまりとして考えられます。
一つの段落の中で話が大きく変わっていないかを見ると、段落を分ける位置が見つけやすくなります。
話題が変わったら段落を変える
まず分かりやすいのが、話題が変わるときです。
たとえば、前の文まで「運動会のリレー」について書いていて、そのあと「お昼のお弁当」の話になるなら、段落を変えると自然です。
リレーでは、最後まで全力で走りました。ゴールしたときはとてもうれしかったです。
お昼には、家族といっしょにお弁当を食べました。大好きなからあげが入っていました。
話している内容が別のものに移ったら、「ここで段落を変えよう」と考えます。
時間が変わったら段落を変える
作文では、時間の変化も段落を分ける目安になります。
たとえば、
- 朝
- 昼
- 帰る前
のように時間が進む作文なら、その変わり目で段落を分けることができます。
朝、学校に着くとすぐに運動会の準備をしました。
お昼になると、家族のところへ行ってお弁当を食べました。
午後は、楽しみにしていたリレーがありました。
「そのあと」「お昼になると」「帰るころには」など、時間を表す言葉が出てきたところは、段落を変える候補になります。
場面が変わったら段落を変える
場所や場面が変わるときも、段落を分けやすいです。
たとえば、
教室では、友だちと発表の練習をしました。
体育館に移動すると、たくさんの人が待っていました。
のように、教室から体育館へ場面が変われば、段落を変えると読みやすくなります。
「場所が変わった」「やっていることが大きく変わった」ときは、段落を分ける目安になります。
一段落に一つの中心を置くと分かりやすい
子どもには、一段落に一つの中心になる話題を置くと説明すると整理しやすくなります。
たとえば、
- 1段落目:遠足に出発したこと
- 2段落目:動物園でゾウを見たこと
- 3段落目:友だちとお弁当を食べたこと
- 4段落目:帰るときに思ったこと
という形です。
一つの段落の中に、関係の薄い話題がいくつも入っている場合は、分けられないか確認します。
何行書いたら段落を変える、とは決まっていない
「3行書いたら段落を変える」「5行ごとに段落を分ける」と覚える必要はありません。
段落は、文章の内容によって長くなることも短くなることもあります。
大切なのは行数ではなく、
- 同じ話をしているか
- 別の話に変わっていないか
- 時間や場面が変わっていないか
を見ることです。
段落を分けすぎても読みにくくなる
読みやすくしようとして、一文ごとに段落を変える必要はありません。
たとえば、
公園へ行きました。
すべり台をしました。
弟もいっしょに遊びました。
という3文が、すべて同じ「公園で遊んだ場面」の話なら、一つの段落にまとめることができます。
段落は「一文ずつ分けるもの」ではなく、「話のまとまりを分けるもの」です。
段落が一つだけでも短い作文なら問題ない
低学年の短い作文では、内容によっては段落が一つだけになることもあります。
無理に段落を増やすよりも、まずは出来事が順番に分かることを優先します。
文章が長くなり、話題や場面がいくつか出てきたら、そこで段落を意識するとよいでしょう。
段落をどこで変えるか迷ったときの質問
子どもが「ここで段落を変える?」と迷ったら、保護者が答えをすぐ教えるのではなく、次のように聞いてみます。
話題の変化を確認する質問
- ここから別の話になっている?
- 今まで何のことを書いていた?
- この次は何のことを書く?
時間や場面の変化を確認する質問
- 時間は変わった?
- 場所は変わった?
- やっていることは変わった?
子ども自身が「ここから違う話だ」と気づけると、段落の考え方を身につけやすくなります。
作文を書いたあとに段落を分けてもいい
最初から段落を完璧に決めようとすると、作文そのものが進まなくなることがあります。
まず最後まで書いて、そのあとで段落を見直しても構いません。
読み返しながら、
- 話題が変わったところ
- 時間が進んだところ
- 場面が変わったところ
に印を付けると、段落を分ける位置が見つけやすくなります。
会話文の改行と段落は同じではない
作文では、会話文を新しい行から書くことがあります。
ただし、会話文で改行することと、話のまとまりとして段落を変えることは同じではありません。
会話文は、誰かが話した部分を分かりやすくするために改行します。
一方、段落は話題・時間・場面などのまとまりで分けます。
詳しく確認したい場合:原稿用紙で会話文は改行する?かぎかっこと段落の書き方
段落の分け方と「一マスあける」は別に考える
この記事では、「どこで段落を変えるか」という作文の内容面を中心に扱っています。
原稿用紙で新しい段落の最初を一マスあけるかどうかは、書式のルールです。
「段落をどこで分けるか」と「原稿用紙でどう書くか」を分けて考えると、子どもにも説明しやすくなります。
詳しく確認したい場合:原稿用紙で段落は一マスあける?小学生への教え方
作文が長くなったときにも段落を使う
作文の内容が増えてきたときは、段落を使うと読み手が内容を追いやすくなります。
ただし、文字数を増やすために無理に段落を増やす必要はありません。
作文を長くしたい場合は、場面・会話・気持ち・理由など、まだ書いていない内容を具体的にします。
詳しく確認したい場合:作文を長くする方法|文字数が足りない小学生への声かけ(準備中)
段落を見直すときのチェックポイント
作文を書き終えたら、次の点を確認します。
- 一つの段落に関係のない話が混ざっていないか
- 話題が変わったのに同じ段落のままになっていないか
- 時間が大きく変わるところはないか
- 場所や場面が変わるところはないか
- 一文ごとに細かく分けすぎていないか
段落だけでなく作文全体を確認したい場合:作文の見直しチェックリスト|小学生が自分で確認できる項目(準備中)
段落は「話題・時間・場面が変わったか」で考える
小学生に作文の段落を教えるときは、「何行書いたら変える」と教えるより、話のまとまりが変わったかを見ると分かりやすくなります。
まずは、
- 話題が変わった
- 時間が変わった
- 場面や場所が変わった
ところを段落の候補にします。
そのうえで、「一つの段落には一つの中心になる話題」と考えると、作文全体を整理しやすくなります。
保護者は段落位置を全部決めるのではなく、「ここから話が変わっているかな?」と質問しながら、子ども自身がまとまりに気づけるように手伝うとよいでしょう。

