小学生が作文を書くとき、「題名が決まらない」「何というタイトルにすればいいの?」と止まってしまうことがあります。
そんなときは、題名を最初に決めなくても大丈夫です。
先に作文を書き、そのあとで「一番くわしく書いたこと」「一番心に残っている場面」を見つけると、題名を決めやすくなります。
たとえば、遠足について書いた作文でも、
遠足
だけではなく、作文の中心に合わせて、
はじめて見た大きなゾウ
みんなで食べたお弁当
のように具体的な題名にできます。
作文の題名は最後に決めてもいい
題名が決まらないために、本文まで書き始められない子もいます。
その場合は、先に作文を書いてしまって構いません。
作文を書き終えると、
- 何について一番長く書いたか
- どの場面が一番印象に残っているか
- 一番伝えたいことは何か
が見えやすくなります。
そこから題名を考えると、本文と合ったタイトルを付けやすくなります。
まず作文の中心になっている場面を探す
題名を決めるときは、作文全体を一言でまとめようとするより、中心になっている場面を探すと考えやすくなります。
たとえば、公園へ行った作文でも、実際に一番くわしく書いたのが大きなすべり台なら、
大きなすべり台にちょうせん
という題名が考えられます。
運動会の作文で、リレーについて一番くわしく書いたなら、
さいごまで走ったリレー
のようにできます。
「作文の中で一番話したかったところはどこ?」と子どもに聞くと、題名の材料を見つけやすくなります。
題名は短く具体的にすると決めやすい
題名は、作文の内容を全部説明する必要はありません。
長い説明文にするより、中心となる出来事が分かる短い言葉にすると、まとまりやすくなります。
たとえば、
日曜日に家族みんなで公園へ行ってとても楽しかったこと
よりも、
家族で行った公園
や、
はじめての大きなすべり台
のように短くすると、題名らしくなります。
「遠足」「運動会」だけでも間違いではない
題名を具体的にしようとして、難しく考えすぎる必要はありません。
たとえば、
- 遠足
- 運動会
- 夏休み
- 家族旅行
のような題名でも、作文の内容には合っています。
ただし、もう少しその子らしい題名にしたい場合は、「その中で何が一番心に残ったか」を足してみます。
遠足 → 動物園で見たゾウ
運動会 → ドキドキしたリレー
夏休み → おじいちゃんと魚つり
このようにすると、何について書いた作文なのかが伝わりやすくなります。
題名が決まらないときに親が使える質問
保護者が題名そのものを考えてしまうより、質問して子どもから言葉を引き出す方法があります。
一番心に残ったことを聞く
- この作文で一番書きたかったのはどこ?
- 一番覚えている場面は?
- 友だちに一つだけ話すなら何を話す?
答えが「大きな魚をつったこと」なら、そのまま題名の候補にできます。
作文の中にある言葉を探す
新しい言葉を考えなくても、本文に書いた言葉から題名を作ることもできます。
たとえば本文に、
最初はこわかったけれど、思い切ってすべりました。
とあれば、
思い切ってすべった日
のような題名が考えられます。
子ども自身が作文の中で使った言葉を残すと、その子らしい題名になりやすくなります。
題名の付け方の例
作文の内容ごとに、題名の考え方を見てみます。
出来事をそのまま題名にする例
- はじめてのキャンプ
- 家族で行った海
- 学校で育てた朝顔
- 雨の日の帰り道
何について書いたのかが分かりやすい、基本的な付け方です。
一番心に残った場面を題名にする例
- ゴール前の大逆転
- はじめてさわれたうさぎ
- 弟と作った大きな雪だるま
- みんなで成功した発表会
作文の中で一番くわしく書いた場面を使うと、内容と題名がつながりやすくなります。
気持ちを入れた題名にしてもいい
出来事だけでなく、そのときの気持ちを題名に入れる方法もあります。
たとえば、
- ドキドキした発表会
- くやしかったリレー
- うれしかった初ホームラン
- びっくりした大きな波
などです。
ただし、毎回「楽しかった○○」「うれしかった○○」にする必要はありません。
作文の中で本当に強く感じた気持ちがあるときに使うと自然です。
作文を書き終わったあとに題名を3つ考えてもいい
一つの題名をすぐに決められない場合は、候補を3つくらい出してから選ぶ方法もあります。
たとえば動物園の作文なら、
- 動物園への遠足
- 大きなゾウにびっくり
- 友だちと見たゾウ
のように候補を出します。
そのあとで、
「どれが一番、この作文に合っていると思う?」
と子ども自身に選んでもらいます。
保護者が正解を決めるのではなく、本人が選べるようにすると取り組みやすくなります。
題名と作文の内容がずれていないか確認する
題名が決まったら、作文全体をもう一度見てみます。
たとえば「楽しかった遠足」という題名なのに、本文のほとんどがバスで気分が悪くなった話なら、題名と内容が少しずれているかもしれません。
そんなときは、
「作文で一番たくさん書いているのは何のことかな?」
と確認してみます。
題名は、作文の中で中心になっている内容と合っていることが大切です。
題名だけを上手にしようとしなくていい
題名を目立たせようとして、子どもが普段使わない難しい言葉を無理に使う必要はありません。
保護者が「こっちのほうがかっこいい」と題名を作り替えるより、子ども自身が分かる言葉を使うほうが自然です。
たとえば、
わたしが一番がんばったリレー
のようなシンプルな題名でも、作文の内容と合っていれば十分です。
題名が長くなりすぎたら中心だけ残す
題名を具体的にしようとして、長くなりすぎることもあります。
たとえば、
夏休みにおじいちゃんといっしょに川へ行って大きな魚をつったこと
なら、
おじいちゃんと魚つり
や、
大きな魚がつれた日
のように、中心となる部分を残して短くできます。
原稿用紙に題名が入りきらない場合の書き方を確認したい場合:原稿用紙の題名が長いときどうする?入りきらない場合の書き方
原稿用紙で何マスあけるかは別のルール
この記事で扱っているのは、「どんな題名を付けるか」という内容面の考え方です。
原稿用紙のどこに題名を書くか、最初を何マスあけるかという書式は別のルールになります。
題名が決まったあとに配置で迷った場合は、学校の指定を確認してください。
詳しく確認したい場合:原稿用紙の題名は何マスあける?小学生向けの書き方
題名は「作文を書いてから中心場面を探す」と決めやすい
小学生が作文の題名を決められないときは、最初に無理に決める必要はありません。
まず作文を書いて、そのあとに、
- 一番くわしく書いた場面はどこか
- 一番心に残っていることは何か
- 一番伝えたいことは何か
を確認します。
そこから、短く具体的な言葉を選ぶと題名を作りやすくなります。
保護者は題名を代わりに決めるのではなく、「一番書きたかったのはどこ?」「この作文を一言でいうと何の話?」と質問し、子ども自身が選べるように手伝うとよいでしょう。

