小学生の作文でよくあるのが、最後がいつも「楽しかったです」で終わってしまうことです。
もちろん、本当に楽しかったなら「楽しかったです」で終わっても間違いではありません。
ただ、もう少しその子らしい終わり方にしたいときは、気づいたこと・次にしたいこと・最初との気持ちの変化などを書くとまとめやすくなります。
たとえば、次のような終わり方があります。
最初は少しこわかったけれど、やってみたら楽しかったです。今度は一人でも挑戦してみたいです。
友だちと力を合わせると、一人ではできないこともできるのだと分かりました。
朝は失敗しないか心配でしたが、終わったときには「やってよかった」と思いました。
保護者が上手な結びを作ってあげるのではなく、子どもに質問しながら最後に書ける内容を引き出していくのがポイントです。
「楽しかったです」で終わっても間違いではない
作文の最後に「楽しかったです」と書くこと自体は悪くありません。
その出来事を振り返って、本当に一番伝えたい気持ちが「楽しかった」なら、それも立派なまとめ方です。
ただし、毎回同じ終わり方になる場合は、
- 何が一番楽しかったのか
- どうして楽しかったのか
- 次はどうしたいのか
- やる前とあとで気持ちが変わったか
まで考えてみると、最後の一文を少し具体的にできます。
気づいたことを書いて終わる
作文の中で、新しく気づいたことや分かったことがあれば、それを最後に書く方法があります。
たとえば、
友だちといっしょに練習すると、できなかったことも少しずつできるようになると分かりました。
いつも見ていた公園にも、よく見ると知らない花がたくさんあることに気づきました。
このように、「何をしたか」だけでなく「そこから何を感じたか」を書くと、作文の終わりがまとまりやすくなります。
次にしたいことを書いて終わる
その出来事を経験したあとに、「次はこうしたい」と思ったことがあれば、それを最後に書く方法もあります。
今度は、もっと大きなすべり台にも挑戦してみたいです。
次の試合では、もっと大きな声を出して応援したいです。
子どもに、
「また同じことをするとしたら、次は何をしたい?」
と聞くと、終わり方の材料が見つかることがあります。
最初と気持ちをつなげて終わる
作文の最初に書いた気持ちと、最後の気持ちをつなげる方法もあります。
たとえば、書き出しが、
わたしは、発表会が始まる前からずっとどきどきしていました。
だった場合、最後を、
始まる前は失敗しないか心配でしたが、終わったあとはもう一度やりたいと思いました。
とすると、作文全体につながりが出ます。
最初と最後を同じ言葉でそろえる必要はありません。
「最初はどうだった?」「最後はどうだった?」と考えるだけでも十分です。
書き出しを読み返すと終わり方が見つかることがある
最後の一文が出てこないときは、作文の最初を読み返してみます。
たとえば、最初に、
日曜日に、初めて一人でおつかいに行きました。
と書いているなら、最後に、
少し緊張したけれど、一人でもできたことがうれしかったです。
とまとめることができます。
書き出しと終わり方をつなげる考え方を詳しく確認したい場合:小学生の作文の書き出し例|最初の一文で止まる子への教え方
「楽しかったです」を少し具体的にする
「楽しかったです」を使いたい場合でも、その前後に理由や具体的な場面を足すと内容が伝わりやすくなります。
たとえば、
楽しかったです。
だけで終わる代わりに、
友だちといっしょに最後まで走れたので、楽しかったです。
と書く方法があります。
また、
一番楽しかったのは、みんなで大きな声を出して応援したことです。
のように、何が楽しかったのかを具体的にしてもよいでしょう。
「うれしかったです」「おもしろかったです」だけに変えても同じ
「楽しかったです」を避けようとして、
- うれしかったです
- おもしろかったです
- すごかったです
に変えるだけでは、同じように内容がぼんやりすることがあります。
大切なのは、別の言葉に置き換えることではなく、
- 何が
- なぜ
- どの場面で
そう感じたのかを少し具体的にすることです。
最後の一文が出ないときに親が使える質問
子どもが「最後、何て書けばいい?」と聞いてきたときは、完成した文をそのまま渡すより、質問で引き出す方法があります。
気づきを引き出す質問
- やってみて分かったことはある?
- 最初に思っていたことと変わったところはある?
- 前よりできるようになったことはある?
次につなげる質問
- もう一度やるなら何をしたい?
- 次はどうしてみたい?
- 今度は誰とやってみたい?
子どもの答えが短くても構いません。
「次は一人ですべりたい」と答えたなら、その言葉をもとに、子ども自身で最後の一文を作っていきます。
最後だけ急に難しい言葉にしない
作文をよく見せようとして、最後だけ普段使わない言葉にすると、全体から浮いてしまうことがあります。
たとえば、子どもが普段は簡単な言葉で書いているのに、最後だけ保護者が考えた難しい表現に変える必要はありません。
その子が実際に使う言葉で、
今度はもっと上手にできるように練習したいです。
と書くだけでも十分です。
大切なのは、作文全体の中でその子の言葉が残っていることです。
作文の最後は長くなくてもいい
まとめだからといって、最後に長い感想を書く必要はありません。
一文でも、その作文で伝えたいことがまとまっていれば大丈夫です。
たとえば、
今度は、弟にもやり方を教えてあげたいです。
のような短い一文でも、出来事のあとに感じたことが伝わります。
無理に数行増やすより、本文で書いた内容とつながる一文を選びます。
作文の内容と関係のないまとめを付けない
最後を立派に見せようとして、本文に書いていない内容を急に出すと、作文の流れが分かりにくくなることがあります。
たとえば、家族で公園へ行った作文の最後に、急に学校の目標について書くと、本文とのつながりが弱くなります。
最後は、作文の中で書いた出来事や気持ちから考えると自然です。
書き終わったら最後の一文も見直す
作文が完成したら、最後の部分だけではなく全体を読み返します。
そのとき、
- 本文と最後がつながっているか
- 同じ感想を何度も繰り返していないか
- 急に別の話題になっていないか
- 自分の言葉で書けているか
を確認すると分かりやすいです。
作文全体の確認方法を詳しく知りたい場合:作文の見直しチェックリスト|小学生が自分で確認できる項目(準備中)
「楽しかったです」以外の終わり方は4つから考える
小学生が作文の最後で止まったときは、難しいまとめを考える必要はありません。
まずは、次の4つから考えると見つけやすくなります。
- 何に気づいたか
- 次に何をしたいか
- 最初と比べて気持ちがどう変わったか
- 一番心に残ったことは何か
「楽しかったです」を使う場合でも、「何が」「なぜ」楽しかったのかを加えるだけで、その子らしい終わり方になります。
保護者は文章を代わりに作るのではなく、「やってみて何が分かった?」「次はどうしたい?」と質問し、子ども自身の言葉を引き出すようにするとよいでしょう。
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