お子さまの作文やテストで「には」と「では」の使い分けで迷うことはありませんか?
「学校には」「公園では」など、似たような使い方をするため、多くのお子さまが混乱してしまう助詞の組み合わせです。
この記事では、お子さまにも分かりやすい解説と、親子で取り組める練習問題をご紹介します。
この記事でわかること
□ 「には」と「では」の基本的な違い
□ 子どもが間違いやすいポイント
□ 分かりやすい教え方のコツ
□ すぐに使える練習問題
□ 作文での正しい使い方
お子さまの学年別の活用方法も掲載していますので、基本的な使い方から、作文力アップのコツまで、段階的に学んでいきましょう。
「には」と「では」の基本的な違い
まずは「には」と「では」の基本的な違いを理解しましょう。
どちらも場所や時間について説明するときに使いますが、使う場面が異なります。
お子さまと一緒に、具体例を見ながら確認していきましょう。
よく間違える理由
お子さまがつまずきやすいポイントを理解することで、効果的な指導が可能になります。
間違いやすいポイント
- どちらも場所を説明するときに使う
- 「に」と「で」の違いが分かりにくい
- 「は」が付くことで意味が変わる
- 時間を表すときの使い分けが難しい
- 教科書や本で両方の使い方が出てくる
特に「には」と「では」は文章の意味を大きく変えるので、正しい使い分けが大切です。
それぞれの使い方
「には」と「では」の基本的な使い分けを見ていきましょう。
覚えておきたいポイント
- 「には」は存在する場所や時期を示す
- 「では」は動作が行われる場所を示す
- 「には」は「〜がある」とよく使う
- 「では」は「〜をする」とよく使う
- 時間を表すときは「には」を使うことが多い
日常生活でよく使う例をお子さまと一緒に確認してみましょう。
親子で覚えるコツ
お子さまに教える際は、身近な例を使って具体的にイメージできるように説明することが効果的です。
ここでは、親子で楽しく学べる方法をご紹介します。
イメージで理解する
視覚的なイメージを使うことで、お子さまの理解が深まります。
効果的な教え方のポイント
- 「には」は物が置いてある場所をイメージ:「教室には本があります」
- 「では」は活動する場所をイメージ:「公園では遊びます」
- 「には」は時計の針が指す時間
- 「では」は動作を行う舞台
- 「には」は物や人がいる場所
このように具体的なイメージと結びつけることで、長期的な記憶定着が期待できます。
実践的な使い方
実際の文章での使用例を通じて、使い分けの感覚を養います。
覚えておきたいポイント
- 「教室には本があります」(存在を示す)
- 「公園では遊びます」(活動場所を示す)
- 「3時には帰ります」(時間を示す)
- 「学校では勉強します」(行動の場所)
- 「机には花瓶があります」(物の位置)
これらの例文を使って、お子さまと一緒に練習してみましょう。
楽しく学ぶ練習方法
実際に問題を解きながら、これまで学んだ内容を定着させていきましょう。
お子さまと一緒に、楽しみながら取り組んでください。
親子で取り組める練習問題
次の文章の( )に入る適切な言葉を選びましょう。
- 図書館( )静かに読書をします。
- かばん( )教科書が入っています。
- 5時( )おやつを食べます。体育館( )運動をします。
解答
- では(理由:読書という活動を行う場所を示すので「では」を使います)
- には(理由:教科書が入っているという存在を示すので「には」を使います)
- には、では(理由:時間を示すときは「には」、運動する場所を示すときは「では」を使います)
作文力アップのためのチェックシート
作文を書く際に、正しい言葉が使えているか確認するためのシートです。
お子さまが自分でチェックできるよう、分かりやすくまとめました。
確認するポイント
□ 物や人がいる場所は「には」を使う
□ 何かをする場所は「では」を使う
□ 時間を示すときは「には」を使う
□ 「〜がある」は「には」と組み合わせる
□ 「〜をする」は「では」と組み合わせる
このチェックシートを使って、お子さまの作文を一緒に確認してみましょう。
最初は間違えても大丈夫です。繰り返し使用することで、正しい使い分けが身についていきます。
特に宿題の作文では、提出前にチェックシートを使って見直すことをお勧めします。