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国語の「えとへ」なぜ「へ」を「え」と読む?違い、教え方、使い分けも解説!

国語の「えとへ」なぜ「へ」を「え」と読む?違い、教え方、使い分けも解説! 国語

お子さんから国語の「えとへ」の違いについて聞かれ、とっさに説明できずに困った経験はありませんか?

「えとへ」などの「同じ音なのに使い方が異なる」文字は、文章の読み書きを始めたばかりのお子さんがつまずきやすいポイントです。

この記事では、国語の「えとへ」の違いや教え方、使い分けについて解説していきます。

この記事を読んで、「えとへ」についてお子さんにわかりやすく説明してあげられるよう、しっかり準備しておきましょう!

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国語の「えとへ」なぜ「へ」を「え」と読む?

そもそも、なぜ「へ」という文字を「え」と読むのでしょうか?

「同じ発音で文字が2種類もあるなんて複雑だ」と、幼い頃疑問に思った親御さんもおられるかもしれませんね。

「へ」を「え」と読むことになったきっかけは、平安時代に発生した日本語発音の大改革「ハ行転呼」だと言われています。

「ハ行転呼」とは、単語に使われる(ただし語頭を除く)ハ行の音「ハヒフヘホ」がワ行「ワヰウヱヲ」に変化した現象のことです。

古典で「思ふ」を「思う」と読むことを思い出して頂くと理解しやすいでしょうか。

そして「ハ行転呼」によって生まれた「発音はワ行、表記はハ行」の単語は、戦後の「現代仮名遣い」設定にあたり、「発音・表記ともにワ行」に変更されました。

一方助詞の「は」「へ」に関しては、発音に準じない当時の仮名遣いがそのまま残ることとなりました。

少々専門的な内容ですが、こうした言語学の雑学を知るととても勉強になりますね。

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国語の「えとへ」違いは?

ここからは、「えとへ」の具体的な違いを見ていきましょう。

「え」と表記する場合

まずそのまま「え」と表記するのは、発音「え」が単語の中に含まれるときです。

「えき」「かえる」「いえ」など、単語中の位置は問いません。

「へ」と表記する場合

一方「へ」と表記するのは、発音「え」が言葉と言葉をつなぐ助詞としてはたらくときです。

助詞「へ」は移動を表す動詞の方向や、動作を向けられる相手を示します。

つまり「へ」を使った文章は「(方向・相手などを表す)修飾語」+「へ」+「動詞」という構造になります。

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国語の「えとへ」の教え方は?

ここでは、お子さんに「えとへ」の違いや使い分けを教えるのにおすすめな方法を紹介します。

「えとへ」の違いの教え方

まずは「えとへ」の違いの教え方ですが、小さいお子さんには助詞のことを「くっつき言葉」と説明してあげると理解しやすいでしょう。

文を自然にするための接着剤のようなもの、と捉えてもらえれば十分です。

「えとへ」の使い分けの教え方

次に「えとへ」の使い分けの教え方です。

読み書きを始めたばかりのお子さんでも、自分が既に知っている文章を目の前の文章と比較して体系的に理解する能力は、親御さんの想像以上に備わっているものです。

そのため具体的かつ短い文を示し、それぞれ「え」「へ」のどちらを使うのかをお子さんに教えてあげるのが効果的です。

「教え方はわかったけれど、例文が思いつかない…」という親御さんは、以降で紹介する使い分けも参考にしてみてくださいね。

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国語の「えとへ」の使い分けを具体的に紹介

単語の中にある文字⇒「え」を使う

例)「こうえん」「いえ」「えんぴつ」

「え」と発音する文字のうち、単語の中に含まれるものはそのまま「え」と表記します。

言葉と言葉をつなぐ「くっつき言葉」⇒「へ」を使う

例)「いえ へ かえる」「えんそく へ いく」

使い分け1と合わせて説明するとわかりやすいでしょう。

「いえ」「かえる」「えんそく」は単語なので、その中で「え」と発音する文字はそのまま「え」と表記します。

一方、「いえ」と「かえる」、「えんそく」と「いく」をくっつける文字は「へ」と表記します。

手紙の宛名⇒「へ」を使う

例)「○○ちゃん へ」

使用頻度はやや少ないですが、宛名にも「くっつき言葉」の「へ」が使われます。

一見言葉と言葉を繋いでいるようには見えませんが、ここで発想の転換。

「○○ちゃん へ」の後ろに、差出人を示す「○○ より」が隠れていると考えてみましょう。

そうすれば、宛名の「へ」がくっつき言葉に当たることがしやすい理解しやすいのではないでしょうか。

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まとめ

ここまで、国語の「えとへ」の違いやお子さんへの教え方、具体的な使い分けを紹介してきました。

以上のポイントを押さえれば、読み書きを始めたばかりのお子さんにもわかりやすく「えとへ」の違いや使い分けを教えられるでしょう。

「えとへ」の使い分けの説明を通して、お子さんが「文字って面白い!」と思ってくれたら、しめたもの。

お子さんが今後読み書きを好きになるきっかけづくりに、ぜひこの記事での学びを活用してくださいね。

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