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「おとを」の違いの教え方!間違える子への説明、考え方、使い分けも解説!

「おとを」の違いの教え方!間違える子への説明、考え方、使い分けも解説! 国語

私たち大人が当たり前に使う日本語には、複数の文法的規則があります。

しかし、読み書きを覚えたてのお子さんには理解が難しく、また大人も「なぜそうなるのか」を上手く説明できないこともよくあります。

同じ“o”の音で異なる仮名を書く、「お」と「を」の使い分けもそのひとつ。

今回は「お」と「を」の違いの教え方について徹底解説します。

意外と難しい仮名の発音や使い方をお子さんに教えられるよう、一緒に学んでいきましょう。

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「おとを」の違いの教え方は?

「おとを」の違いを教えるときに重視したいのが「平易な言葉に置き換える」こと。

たとえば「助詞」は、自然な文章を完成させるための「くっつき言葉」と説明すると良いです。

「おとを」の違いの具体的な教え方として、「おとを」の違いを身につけるのには、「言葉集め」がおすすめです。

「『お』から始まる言葉集め」でたくさんの言葉と出会えば、お子さんが自然に「言葉の途中に登場するのが『お』」という規則を発見できます。

知識はただ人に教えられただけのものより「自分で気づいたもの」の方が記憶に強く、かつ長く残るもの。

ぜひ「お子さん自身に気づかせる」ことを意識してみてください。

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「おとを」の違いの教え方!間違える子への説明は?

前述の「言葉集め」をお子さんに勧めても、そもそも『お』を含む言葉がなかなか思いつかない子もいますよね。

そんなときは「お」と「を」それぞれを用いた単語や文の例を提示してあげましょう。

用例を沢山紹介してあげれば、お子さん自身がそれぞれの用例の共通点を見つけて理解しやすくなるはずです。

良い例文が思いつかない場合には、後半の「使い分け」のもところも参考に。

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「おとを」の違いの教え方!考え方は?

「おとを」の違いを考えるうえで、日本語における「を」の変遷を知っておきましょう。

かつては「を」は””wo”、つまり「お」とは別の発音がなされていました。

平安時代後期になるとこの区別があいまいになり、一旦はどちらも””wo”、かつての「を」の発音で統一されます。

それが中世後期ごろになると一転、今度は”o”、「お」の方に統一され直し、これがそのまま現在まで続いています。

ただ、「おとを」の発音を現在も意識的に使い分けている人もおり、地域差はあれど日本語話者の約25%が「おとを」の発音を使い分けているとのデータもあります。

ちなみに九州や四国、中部地方の30代以上の人々に多いようで、一説にはその地域の当時の教育方針によるものとのこと。

さて、いよいよ「おとを」の違いの考え方です。使い分けの具体例はこの後の部分でまとめるので、ここでは端的にまとめます。

  • 基本:単語中の”o”は「お」
  • 例外:助詞・「くっつき言葉」の“o”は「を」
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「おとを」の違いの教え方!使い分けは?

ここからは、具体的な使い分けを4つ紹介していきます。

言葉の中にある”o”⇒「お」

例)「折り紙」「折る」「治す」

“o”と発音する字のうち、語中にあるものはそのまま「お」を用います。単語中の位置は問いません。

名詞の最初につけ丁寧な印象を与える”o”⇒「お」

例)「お気持ち」「お母さん」「お洋服」「お弁当」

上記の「お」は「御」と表記でき、丁寧な印象を与える表現です。

この頭語も「名詞の一部」と捉え、「お」と表記します。ちなみに頭語の法則として、基本的に「お」は和語に、「ご」は漢語にくっつきます。

名詞と動詞を繋ぐ「くっつき言葉」”o”⇒「を」

例)「折り紙 を 折る」「けが を 治す」

使い分け1と組み合わせて考えてみましょう。

「おりがみ」「おる」「なおす」は単語なので、その中の“o”は「お」と書きます。

その一方、「折り紙」と「折る」、「けが」と「治す」をくっつける“o”は「を」となります。

ちなみに助詞「を」は、動詞と目的語を繋ぐ役割を果たします。

その役割は様々ありややこしいですが、主な分類は以下のとおりです。

  1. 動作の対象を示す 例)「折り紙 を 折る」
  2. 移動性のある動作の場所を示す 例)「廊下の 右側を 歩く」
  3. 動作の方向を示す 例)「空 を 見上げる」
  4. 動作の起点を指す 例)「公園 を 右 に 曲がる」
  5. 動作・作用が継続した期間を指す 例)「1時間 を 費やす」

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まとめ

ここまで、日本語の「おとを」の違いをお子さんに教えるときに重視すべきポイントを解説しました。

大人が普段この使い分けを意識することは少ないでしょうし、わからないというお子さんに向けた「こういう理由で、こう書く」との説明に苦労するのは当然です。

しかし「おとを」の使い分けは、お子さんが二語文(主語+述語)をマスターするための第一段階。

それを突破するためにも、毎日の家庭学習が大切です。

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