読書感想文の結びは、文章全体の印象を決める大切な部分です。
「どうまとめればいいのか分からない」「印象に残る終わり方にしたい」という声をよく耳にします。
この記事では、本の種類や学年に合わせた効果的な結びの方法と具体例を紹介します。
すぐに使える20の締めくくり方で、魅力的な読書感想文を完成させましょう。
結びの基本パターン
読書感想文の結びには、いくつかの定番パターンがあります。
本の内容や自分の感想に合わせて、適切なパターンを選びましょう。
学びと発見のまとめ型
- 本から得た気づきを述べる
- 新しく学んだことを整理する
- 心に残った場面を振り返る
本を読んで発見したことや学んだことを、具体的に書きましょう。
「この本からは、友だちを大切にすることの意味を学びました」といった一般的な表現ではなく、「主人公のタロウが困っている友だちを助ける場面から、小さな親切の大切さを学びました」のように、具体的な場面と結びつけて書くとより説得力が増します。
自分の経験との比較型
- 登場人物の行動と自分を比べる
- 似た経験を振り返る
- これからやってみたいことを書く
主人公の行動や考え方と自分を比較し、「もし自分だったら」という視点で書くと、個性的な結びになります。
「主人公の太郎くんは困っている友だちを助けましたが、私も今度から休んでいる友だちにノートを貸してあげようと思います」といった具体的な行動目標を含めると良いでしょう。
問いかけで終わる型
- 読者への質問で締める
- 考えさせる余韻を残す
- 作品のテーマに関連した疑問を投げかける
問いかけで終わる場合は、その前に自分の考えをしっかり書いておくことが大切です。
「みなさんも、困っている人を見かけたとき、どうしますか?」といった漠然とした質問ではなく、作品の具体的な場面に基づいた問いかけにしましょう。
学年別の効果的な結び方
それぞれの学年で求められる表現力は異なります。
以下の例を参考に、自分の学年に合った結び方を選びましょう。
低学年(1-2年生)向けの結び方
- 素直な感想で終える
- 好きな場面について書く
- 短い文でまとめる
例文:
「わたしは、うさぎさんがにんじんをみんなにわけてあげたところがすきです。やさしいうさぎさんのように、わたしもおかしをともだちにわけてあげたいとおもいます。」
中学年(3-4年生)向けの結び方
- 自分の考えを加える
- 理由を説明する
- 学んだことを具体的に書く
例文:
「主人公の田中さんは、最後まで諦めずにチャレンジを続けました。失敗しても挑戦し続ける姿から、私も苦手な算数の問題に毎日取り組もうと思います。」
高学年(5-6年生)向けの結び方
- テーマに触れる
- 社会との関連を考える
- 自分なりの意見を述べる
例文:
「この物語は、環境問題について考えるきっかけを与えてくれました。主人公が行った小さな行動が、大きな変化につながったように、私たちも日常生活での節電や分別収集から始められると気づきました。」
避けるべき結び方
効果的な結び方がある一方で、避けるべき表現もあります。
以下の点に気をつけましょう。
よくある失敗例
- 「とても面白かったです」で終わる
- 「また読みたいです」だけで締める
- 内容をただ要約して終わる
これらの表現は具体性に欠け、読み手に印象を残すことができません。
代わりに、なぜ面白かったのか、どんなところをまた読みたいのかを、具体的に説明しましょう。
まとめ
読書感想文の結びは、文章全体の印象を左右する重要な部分です。
自分の学年や本の内容に合わせて、適切な結び方を選びましょう。
具体的な場面や自分の考えを含めることで、より説得力のある結びになります。
より詳しい内容は、以下の学年別記事をご覧ください。
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