小学1年生のお子さまが初めて書く読書感想文。
「むずかしい」「どうやって終わればいいの?」という声をよく聞きます。
この記事では、1年生でも簡単に書ける結びのパターンと、すぐに使える例文を紹介します。
お子さまと一緒に、楽しみながら読書感想文を完成させましょう。
1年生の読書感想文の結びで大切なこと
読書感想文の結びは、文章全体の印象を決める大切な部分です。
1年生の場合、以下のポイントを意識すると上手な結びが書けるようになります。
- ひらがなを中心に書く
- 短い文で表現する
- 好きなところを具体的に書く
1年生は、まだ漢字をたくさん覚えていない時期です。
無理に漢字を使おうとせず、ひらがなで自分の気持ちを素直に表現することが大切です。
また、短い文で書くことで、最後まで自分の思いを伝えることができます。
おすすめの結び方3つのパターン
1年生でも書きやすい結びのパターンを3つ紹介します。
お子さまの好みや本の内容に合わせて、ぴったりの結び方を選びましょう。
「すきなところ」で終わる結び方
物語の中で一番心に残ったシーンを中心に書く結び方です。
- 好きな場面を具体的に書く
- その理由を簡単に説明する
- 「またよみたい」気持ちを伝える
このパターンは1年生に最もおすすめの結び方です。
具体的な場面を思い出しながら、自分の気持ちを素直に表現できます。
例文:
「わたしは、うさぎさんがにんじんをみんなでわけあったところがすきです。やさしいうさぎさんのおはなしを、またよみたいです。」
「じぶんだったら」で終わる結び方
物語の世界に自分が入ったら何をしたいかを書く結び方です。
- お話の中でやってみたいことを書く
- 登場人物と一緒にしたいことを考える
- 具体的な行動を想像する
想像力を働かせて書くことで、楽しみながら結びを書くことができます。
例文:
「もし わたしが もりのなかにいたら、どうぶつさんたちと なかよく あそびたいです。おいしい おかしも いっしょに たべたいです。」
「これからがんばること」で終わる結び方
物語から学んだことを、これからの行動につなげる結び方です。
- 登場人物の良いところを見つける
- 自分でもできることを考える
- 具体的な行動目標を書く
日常生活につながる結び方なので、先生にも評価されやすいパターンです。
例文:
「ぼくも、はなちゃんみたいに、おかあさんのおてつだいを します。へやのそうじを がんばります。」
よく読まれる本で使える結び例文15選
1年生の読書感想文でよく取り上げられる本の結び方を、種類別に紹介します。
えほんの結び方
お話の世界を楽しく表現する結び方です。
例文1:『はらぺこあおむし』
「あおむしさんは、たくさんたべものをたべて、きれいなちょうちょになりました。ぼくも、あおむしさんみたいに、おおきくなりたいです。」
例文2:『ぐりとぐら』
「ぐりとぐらは、おおきなかすてらをつくって、みんなでたべました。わたしも、おかあさんとおかしをつくって、ともだちにあげたいです。」
例文3:『そらまめくんのベッド』
「そらまめくんは、小さいベッドをともだちにあげて、やさしいそらまめくんだとおもいました。わたしも、だいじなおもちゃを、よその子にかしてあげられるようになりたいです。」
どうぶつのおはなしの結び方
動物への思いやりの気持ちを表現する結び方です。
例文4:『11ぴきのねこ』
「ねこたちは、みんなでりょうりをつくって、たのしくたべました。なかまとなかよくすることは、たのしいとおもいました。」
例文5:『おまえうまそうだな』
「おおきいきょうりゅうは、小さいきょうりゅうを、だいじにそだてました。やさしいパパのきょうりゅうに、わたしはかんどうしました。」
例文6:『わんわんバス』
「いぬのうんてんしゅさんは、みんなをたすけました。わたしも、こまっているひとを、たすけられるようになりたいです。」
ゆうきのおはなしの結び方
がんばる気持ちを表現する結び方です。
例文7:『はじめてのおつかい』
「みいちゃんは、はじめてのおつかいで、じぶんでパンをかいました。わたしも、おかあさんにたのまれたとき、がんばっておつかいにいきたいです。」
例文8:『かばくん』
「かばくんは、おおきいプールでおよぐのが、こわかったです。でも、ともだちがはげましてくれて、およげるようになりました。わたしも、なわとびをがんばります。」
例文9:『だいじょうぶだいじょうぶ』
「おにいちゃんが、ぼくのてをにぎってくれたから、こわくなくなりました。ともだちがこわがっているとき、わたしもやさしくできるようになりたいです。」
なかよしのおはなしの結び方
友だちの大切さを表現する結び方です。
例文10:『ともだちや』
「きつねくんは、おかねをもらわなくても、みんなのともだちになりました。ほんとうのともだちは、たいせつだとおもいました。」
例文11:『くれよんのくろくん』
「くろくんは、さいしょはかなしかったけど、みんなとえをかいて、うれしくなりました。わたしも、みんなでえをかくのが、だいすきです。」
例文12:『どんどこももんちゃん』 「ももんちゃんは、おともだちとまいにちあそびました。わたしも、ともだちとなかよくあそびたいです。」
ずかんやせつめいの本の結び方
新しく学んだことを表現する結び方です。
例文13:『むしのずかん』
「かぶとむしは、つのでたたかいます。わたしも、むしのかんさつを、これからもつづけたいです。」
例文14:『うみのいきもの』
「うみには、たくさんのおさかながすんでいます。もっと、うみのことをべんきょうしたいとおもいます。」
例文15:『でんしゃのほん』
「でんしゃには、いろいろなしゅるいがあることがわかりました。このつぎは、しんかんせんのことをしらべたいです。」
それぞれの例文は、1年生が理解しやすく、また書きやすい表現を使っています。本の内容に合わせて、自分の言葉で書き換えてみましょう。
保護者の方へ|効果的なサポート方法
お子さまが読書感想文を書くとき、以下のようなサポートが効果的です。
書く前の準備
- 本を一緒に読み返す
- 好きな場面について話し合う
- 主人公の行動について考える
これらの準備を通して、お子さまが自分の言葉で感想を表現できるようになります。
読書感想文を書く前に、本の内容をしっかり思い出すことが大切です。
まとめ
1年生の読書感想文は、何よりも楽しみながら書くことが大切です。
難しい言葉や長い文章にこだわらず、お子さまの素直な気持ちを大切にしましょう。
この記事で紹介した結び方のパターンや例文を参考に、お子さまに合った書き方を見つけてください。
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