計算ばっかりの公文式(くもん)の算数・数学って意味あるの?
ただ計算プリントするだけで、あの月謝はないよね…
算数では計算が中心と聞きましたが、文章題や図形はないのですか?
引用元:KUMON公式サイト-よくあるご質問より
こういうお考えのご家庭、塾業界のいいお客さんになってますよ
公文式の計算だけの算数・数学は受験に十分役立ちます!
さらに、塾も効率良く利用できます。
私自身、公文式(くもん)に通い、その効果を大学受験で経験し、わが子も公文式(くもん)に通った経験と、毎年多くの大学受験生を指導している経験から断言できます。
とくに、公文式の計算だけと酷評される算数・数学の効果を発揮するのが、高校数学からです。
木村佳乃さんもお子さんを東大に進学させようと公文式を始めているという
2020年度から実施される大学入試共通テストでは計算量が減ることが予想されるものの、これまで以上に短時間で正確な計算をすることが要求されます。
そのため、公文式で計算を鍛えているお子さんとそうでないお子さんの差は、共通テスト対策を行なうなかでも歴然としていると日々感じています。
大学受験で数学ⅠA・数学ⅡB・数学Ⅲ・物理・化学といった、理科系科目を武器に勝負するのであれば、公文式の算数・数学はやっておくことをおすすめします。
ただし、公文式の算数・数学は、せいぜいやっても、中学までです。
高校生になってまでも通っている子どももいますが、高校の授業や大学受験に関して言えば、あまり役に立ちません。
- 公文式(くもん)の算数・数学に通わせようか迷っている人
- 公文式(くもん)の算数・数学に通っているが意味があるのか不安な人
- 公文式(くもん)の算数・数学をやめるタイミング
- 公文式(くもん)の算数・数学の効果が発揮されるのはいつか?
- 公文式(くもん)の算数・数学は受験に必要か?
- 公文式(くもん)の算数・数学の効果が発揮されるのはいつか?
- 公文式(くもん)の算数・数学を始めるならいつがいいのか?
- 公文式(くもん)の算数・数学はいつまで続ければいいのか?
ここからは、公文式(くもん)の算数・数学に通った経験者と、わが子を通わせた保護者の立場、また多くの大学受験生を預かる家庭教師・塾講師の立場からお話したいと思います。
公文と併用しながら、塾に通わずに自宅でできる通信教育の教材をすると、勉強の悩みが減りますよ。
公文式(くもん)は計算だけ…と口コミの多い算数・数学は受験に必要か?
高校数学を自学自習できる力を養います!
答えは、公文式(くもん)の計算だけの算数・数学は、やっていた方が断然受験を制します!
公文式(くもん)の算数・数学はやっても意味がない…
ちまたでは、そんな風に言われることが多いと感じます。
ちなみに、公文式(くもん)の算数・数学は意味がないと言っている人は次のような人です。
- 公文式(くもん)の算数・数学の目的を知らない
- 公文式(くもん)の算数・数学を経験していない
- 公文式(くもん)の算数・数学に苦い経験がある
- まともな大学受験経験がない
中学受験に関しては、受験する中学の入試の算数の採点基準によるので一概に必要でないともいえません。
ちなみに、3か月の受験勉強で、国立大学の付属中学に受かったわが子も、模試E判定からの逆転合格は圧倒的な計算力でした
完全記述式の中学入試算数では答えの正誤よりも途中過程が重視されるのです
公文式(くもん)は計算だけ…と口コミの多い算数・数学の目的とは?
KUMONが目指すもの
KUMONは、公文式学習を通して、
「自分自身の生きる道を自らの力で切り拓いていける健全で有能な人材」
の育成を目指しています。KUMONは、できるだけ人生の早い時期に、「自学自習で高校教材」を学習する力を身につけることが、子ども達にとって、「最も役に立つ」と考えています。
早い時期から自分で学び、「高い学力」と「自分で学ぶ力(自学自習力)」をつけていくという公文式学習法は、子ども達が将来社会に出て困難な問題に直面した際にも、人に頼ることなく自分で解決方法を考え、夢や目標を実現できる力になります。
引用元:KUMON公式サイト
公文式(くもん)は自学自習を、目指しています。
実は、公文式(くもん)の先生の多くは高校数学ができない人が先生をしているケースが圧倒的に多いのです。
というのも、自学自習を目指すので、質問をしない前提になっています。だから、数学ができない人でもマル付けさえできれば問題ないのです。
実際に、わからないところを質問したところで、先生に問題が解けないので、教えてもらえません。解答の解説もしてくれません。
解答見てもわからない?
お母さんに教えてもらっておいで…
わが家の場合、高校数学教材に入ったとたん、毎回こんな感じでした… 辞めなかった理由は公文式の数学のプリントが欲しかったから。8000円程度の月謝であの演習量が手に入るのならコスパいいですよ
というのも、自学自習を目指しているので、プリントに例題があって、その例題を見ながら問題演習をしていくことを公文式(くもん)では徹底して行なっていきます。
結果的に、早い段階で青チャートや赤チャートを独学でできるようになります。
公文式の自学自習を身につけると、高校以降の塾代がめちゃくちゃ浮きますよ
このことからもわかるように、せいぜい通っても中学生まで、高校生が通うべき塾とは異なるのです。
公文式(くもん)は計算だけ…と口コミの多い算数・数学は計算だけなのか?
公文式(くもん)が酷評される計算だけ問題で意味がない問題!
公文式(くもん)の算数・数学の9割は計算
A~F教材までが小学生向けの内容で、ごく一部に文章問題もありますが、9割程度が計算になります。
公文式(くもん)では、どの教材もA5サイズの両面プリントを使って演習をしていきます。
教材番号 | 内容 |
---|---|
1~10 | たしざんの1(2Aの復習) |
11~20 | たしざんの2(たして12まで) |
21~30 | たしざんの3(たして15まで) |
31~40 | たしざんの4(たして18まで) |
41~50 | たしざんの5(たして20まで) |
51~60 | たしざんの6(たして24まで) |
61~70 | たしざんの7(たして28まで) |
71~80 | たしざんの8(たしざんのまとめ) |
81~90 | ひきざんの1(ひく1) |
91~100 | ひきざんの2(ひく2) |
101~110 | ひきざんの3(ひく3) |
111~120 | ひきざんの4(ひく3まで) |
121~130 | ひきざんの5(ひく5まで) |
131~140 | ひきざんの6(10までから) |
141~150 | ひきざんの7(11までから) |
151~160 | ひきざんの8(12までから) |
161~170 | ひきざんの9(14までから) |
171~180 | ひきざんの10(16までから) |
181~190 | ひきざんの11(20までから) |
191~200 | ひきざんの12(ひきざんのまとめ) |
公文式(くもん)のA教材の内容が上記の通り。
公文式(くもん)は無学年式学習教材に当たりますが、A教材は小学校1年生向けです。
プリントの枚数でいうと200枚、両面に問題演習があるので、計400枚の問題演習をしていくことになります。
A~F教材まで、主に計算演習をしていくので、公文式(くもん)は計算ばかりで意味がない、と言われる理由です。
公文式(くもん)は計算だけ…と口コミの多い算数・数学は意味がない?
公文式(くもん)の算数・数学は計算だけでも、十分やる意味があります。
ここからは私が毎年経験する実体験をもとにお話ししていきます。
公文式(くもん)の算数・数学で培う計算力が受験の合否を決める
私が業務で担当する生徒の多くは大学受験を考える理系の高校生。
幼い頃に公文式(くもん)をやっていた生徒というのはほぼ初見でわかります。
そのくらい、計算が正確なので、計算の仕方、計算ミスの指摘といった無駄な時間を費やすことがありません。
昨日の指導でも、高校3年生と数Ⅲの積分計算を行ないました。公文式(くもん)である程度高校数学をやってしまっておけば大学入試対策に時間が充てられるのです。
高校数学ともなると、問題の難易度によっては、2時間指導で2問しか解けない生徒もいます。
そこへ、計算ミスが多い、計算が遅い、といった計算で起きるトラブルが頻発すると目も当てられない結果になります。
さらに、物理や化学に至っては、計算の苦手な生徒は(1)から計算ミスを起こすので、大問1題全滅という生徒も珍しくありません。
一方、計算が正確にできる生徒であれば、式を立てるところまで説明する方法で指導が進められるので、同じ2時間でも指導内容が濃いものになります。
結果的に、志望校に合格出来る可能性が高くなるのです。
公文式(くもん)の算数・数学で培う計算力が大学入試共通テストで役立つ
多くの高校生が受験することになる大学入学共通テスト
これまでの大学入試センター試験に代わり、2021年度大学入学者選抜からの導入される日本の大学の共通入学試験です
大学入試センター試験のときから、計算力の差が大きく影響するのが数学ⅡB
なかでも、数列の計算は因数分解を駆使しながら解いていかないと破滅するほど、計算力とコツを要します。
これまで指導した生徒で、数列を無難に満点とってきた生徒はほぼ公文式(くもん)の算数・数学の経験者でした。
公文式(くもん)は計算だけ…と口コミの多い算数・数学は中学受験に必要ない?
公文式(くもん)の算数・数学の計算力は高校数学を目指していて、大学受験期にならないと意味がないのなら、中学受験には必要がないと思われる人も多いでしょう。
中学受験に関しては、必要か、必要でないかは、個々の受験する中学の算数の入試問題や採点基準によって異なります。
ちなみに、わが子が受験した国立大学の付属中学の場合、生徒を育てる環境にはなく、ある程度出来上がった生徒を要求していました。
というのも、算数の入試問題が全記述式だったのです。
大問1の計算問題もすべて途中式を書かせるという徹底ぶり。
つまり、最低限のイコールの使いかた、簡単な方程式くらいできる生徒がほしいということの表れだと解釈しました。
事実、わが子は入試当日の算数で連立方程式をつかって、綺麗な答案を作ってきたようです。
模試の判定こそE判定でしたが、結果的に見事合格でした。
ちなみに、模試の判定Aの子ども達の多くが不合格だったのは、おそらく、算数の答えの正誤に 一喜一憂していた結果でした。
公文式(くもん)の算数・数学の計算だけがいずれ必要になる
大学受験を視野に入れているのであれば、いずれ公文式(くもん)の算数・数学の計算だけが必要になる日が来ます。
私立の文系大学を志望するから関係ない…そうとうは言えないことが起きています。
公文式(くもん)は計算だけ…と口コミの多い算数・数学が私立文系受験でも必要になる
例えば、2021年度の早稲田大学の入試対応です。
早稲田大学独自の一般入試であれば数学が必要なかった学部も、大学入試共通テストを利用する場合は数学が必要になります。
理系進学するのなら数Ⅲを必須にする高校が増える
2021年度から変わり始める大学入試
それに伴って、今後は高校数学で数Ⅲを全員必須にする高校も増えてきます。
というのも、大学受験の際、理系進学者であれば、数Ⅲを履修していないと不合格とされるケースが増えてくるのです。
実は、数年前から、津田塾や立命館などの理系学部では、数Ⅲの未履修の生徒に対しては受験料の返還という形で、大学受験資格がないという連絡が来ています。
数Ⅲは難しいというよりも、計算が煩雑になる分野が多く、計算力の有無で受験勉強にかかる時間に大きな差が出てきます。
物理を履修しないと受験できない学部学科が増えてくる
2021年度の大学入試から、徐々に変化が起き始めているのが理科の科目取得チェックです。
これまでは、物理・化学・生物のいずれか2科目を履修していれば、大抵の大学受験はできていました。
しかし、今後は国立の薬学部は物理・化学履修者のみ、臨床検査科は化学・生物履修者のみ、といった具合に、そもそも受験資格があるのか?という書類審査が入ることが予想されています。
これからの大学受験に問題になるのが物理なんです。
実は、数学よりも、物理のできない高校生が圧倒的に多く、物理を履修しないで生物を履修する生徒も多くいます。
しかし、学部によっては物理でないと受験できないため、頑張って物理を履修している生徒もたくさんいます。
物理というのは、数学の微分積分を使うと、理解しやすく、解きやすくなるため、かなりハードルが下がります。
しかし、高校物理は微分積分を使って説明をしないので、多くの生徒は膨大な公式を丸暗記して定期試験に臨んでいるのです。
結果的に、理解ができていないので、大学入試で物理が使えない事態になっているのです。
ところが、公文式(くもん)で高校数学を学んで、微分積分の知識がある生徒であれば、物理を履修するハードルが格段に低くなります。
実際に、私が物理を指導する際には、微分積分をつかって説明しているので、公式を丸暗記するというハメにはならないのです。
ちなみに、多くの高校では数学で微分積分を習うのが高校2年の秋以降、微分積分を習う前に物理の授業が始まっています。
学校によっては、物理が高校1年生で始まっています。物理では、高校1年生の数学で習うsinθ、cosθ、tanθの三角比がたくさんでてきます。
この三角比も知らないまま、物理の先生の軽い三角比の説明だけで、力の分解などのいきなり実践をさせられ、アップアップしている子ども達がたくさんいます。
公文式(くもん)は計算だけ…と口コミの多い算数・数学を始めるならいつがいいのか?
公文式(くもん)の計算だけと酷評される算数・数学の効果は、多くの場合、高校数学、高校物理、大学受験で発揮されます。
なので、公文式(くもん)の算数・数学を始めるのなら、なるべく早いタイミングがおすすめです。
遅くとも、公文式(くもん)の算数・数学を始めるのなら、小学校1、2年生には始めておくといいです。
ちなみに、わが家では小学校1年生の冬に始めました。
別途記事にしますが、わが子の場合、そろばん教室へ通っていました。
そろばんも悪くはありませんが、将来大学受験をすることを考えたら、公文式(くもん)でないとダメだと私が判断したのです。
公文式(くもん)は計算だけ…と口コミの多い算数・数学はいつまで続ければいいのか?
公文式(くもん)の算数・数学をやめる時期、いつまで続けるかは、子どもの進度状況にもよりますが、高校数学を終えるまで続けた方が、公文式(くもん)の算数・数学の効果を体感できます。
時期で区切るのなら、中学生までが妥当です。
高校以降、続けてもあまり意味はないです。
一般的に、中学受験をする家庭では、小学校4年生まで公文式(くもん)に通い、その後は受験に特化した塾に通うケースが多いです。
しかし、公文式(くもん)の算数程度で終わっているケースが多いので、高校数学・高校物理・高校化学・大学受験の理系科目では苦戦しています。
公文式(くもん)は計算だけ…と口コミの多い算数・数学は受験に必要?まとめ
- 公文式(くもん)の算数・数学は中学受験に必要とは限らない
- 公文式(くもん)の算数・数学は高校以降、大学受験で効果が発揮される
- 公文式(くもん)の算数・数学を遅くても小学校低学年に始めるといい
- 公文式(くもん)の算数・数学ではなるべく高校数学を終える
- 今後の大学受験では理系のハードルが高くなる
公文式(くもん)の算数・数学に関しては、ネットにさまざまな情報がありますが、少なくとも公文式A~F教材だけで十分ということはありません。
とくに、将来理系進学することを考えている場合や、進学校と呼ばれる高校に進学する場合は高校数学までやっておいたほうが賢明です。
進学校では数学の授業中に、計算の説明や計算演習をしない学校の方が圧倒的に多いです。
さらに、数学の授業にいたっても、式だけ立てて、後で解いておいて!
それで授業は完結しています。
冒頭でお伝えしたこれ↓
こういうお考えのご家庭、塾業界のいいお客さんになってますよ
1コマ1万円強のマンツーマン指導で、計算演習の依頼もたくさんあります。
公文式(くもん)の算数・数学の1か月の月謝は8000円程度
マンツーマンの塾講師や家庭教師の1回2時間の指導料金が1万円強
月5万円分程度は計算演習や計算ミスによる指導の遅れで無駄になっています。
どっちが得で、どっちが損なのか、すぐにわかりますよね。
大学受験を考えているのなら、公文式(くもん)は計算だけ…と口コミの多い算数・数学をやっておいたほうが賢明です。
公文式(くもん)算数・数学は計算だけなので、小学5年生以上なら無学年学習教材「すらら」と併用がおすすめ
まだ小学5年生になっていないのなら、公文と併用しながら、塾に通わずに自宅でできる通信教育の教材をすると、勉強の悩みが減りますよ。