こんな悩みはありませんか?
□ お子さんの作文で「頃」と「時」の使い方が不自然
□ いつ「頃」を使い、いつ「時」を使うべきか迷う
□ 家庭での効果的な指導方法がわからない
この記事では、そんな悩みを持つママに向けて
□ 「頃」と「時」の基本的な違いをわかりやすく解説
□ 実際の作文での正しい使い方と添削例
□ すぐに使える練習プリントと具体的な指導法
をご紹介します。
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「頃」と「時」の基本
「頃」と「時」は、どちらも時を表す言葉ですが、使い方には重要な違いがあります。
ここでは、それぞれの基本的な意味と正しい使い分け方を、具体例を交えながら解説していきます。
お子さまが迷わず使えるようになるポイントをご紹介します。
それぞれの基本的な意味と役割
「頃」と「時」は、時を表現する際によく使われる言葉です。
まずは、それぞれの基本的な意味と役割を理解することから始めましょう。
重要なポイント
- 「頃」は、おおよその時期や時間を表す
- 「時」は、具体的な時点や場面を表す
- 「頃」は、「ごろ」と読み、漢字で「頃」と書く
- 「時」は、「とき」と読み、漢字で「時」と書く
- 使い分けは文脈や状況によって変わる
これらの違いを意識することで、より自然な日本語表現が可能になります。
使い分けのポイント
「頃」と「時」の使い分けは、多くのお子さまが迷うポイントです。
ここでは、具体的な場面での使い分け方を解説します。
基本的な使い分けのポイント
- 「頃」は幅のある時期を表す場合に使用
- 「時」は特定の時点や状況を表す場合に使用
- 季節や年齢を表す場合は「頃」を使うことが多い
- 出来事や行動の瞬間を表す場合は「時」を使う
- 習慣的な行動を表す場合は両方使える
これらのポイントを押さえることで、より適切な使い分けができるようになります。
正しい使用例と間違いやすい例
実際の文章での使用例を見ながら、正しい使い方と間違いやすい例を確認していきましょう。
正しい使用例
- 春頃になると桜が咲きます
- 宿題をする時は集中します
- 小学生の頃、よく公園で遊びました
- 困った時は先生に相談します
- お昼頃になると眠くなります
間違いやすい例と訂正
× 朝7時頃時に起きます → ○ 朝7時頃に起きます
× 夏の時は暑いです → ○ 夏の頃は暑いです
× 赤ちゃんの時頃 → ○ 赤ちゃんの頃
これらの例を参考に、正しい使い方を身につけていきましょう。
作文での使い方と添削例
作文では、「頃」と「時」を適切に使い分けることで、より自然で読みやすい文章になります。
ここでは、実際の作文例を見ながら、効果的な添削方法と指導のポイントをご紹介します。
よくある間違いパターン
お子さまの作文でよく見られる間違いパターンを理解することで、効果的な指導が可能になります。
主な間違いパターン
- 「頃」と「時」の重複使用
- 具体的な時刻に「時」を使用
- 季節表現での誤用
- 幼少期の思い出での誤用
- 日常的な習慣での混同
これらの間違いを意識しながら、添削を進めていきましょう。
実際の作文における添削例
実際の作文例を見ながら、具体的な添削方法を確認します。
作文例1:「私の一日」
修正前: 朝7時時に起きます。学校に行く頃時は、友だちと会えるのが楽しみです。
修正後: 朝7時頃に起きます。学校に行く時は、友だちと会えるのが楽しみです。
作文例2:「夏休みの思い出」
修正前: 夏の時、海に行きました。お昼時頃、かき氷を食べました。
修正後: 夏の頃、海に行きました。お昼頃、かき氷を食べました。
効果的な指導のポイント
お子さまの作文指導では、以下のポイントを意識して添削を行いましょう。
指導のポイント
- まずは良いところを褒める
- 一度に多くの箇所を直さない
- 具体例を示して説明する
- 書き直しの機会を設ける
- 継続的な練習を促す
これらのポイントを意識することで、効果的な指導が可能になります。
練習プリントと指導方法
実践的な練習を通じて、「頃」と「時」の使い分けを身につけていきましょう。
ここでは、段階的に学習できる練習問題と、その指導方法をご紹介します。
基本の練習問題
まずは、基本的な使い分けを確認する問題から始めましょう。
問題1:( )に「頃」か「時」を入れましょう
- 春の( )、桜が咲きます
- 困った( )は、先生に相談します
- 朝6時( )に起きます
- 小学生の( )、よく公園で遊びました
問題2:正しい方に○をつけましょう
- 夏の頃・夏の時、海水浴に行きます
- 宿題をする頃・する時、静かにします
- お昼頃・お昼時、お弁当を食べます
- 幼稚園の頃・幼稚園の時、絵を描くのが好きでした
基本の練習問題の解答と解説
問題1:( )に「頃」か「時」を入れましょう
- 春の(頃)、桜が咲きます
【解説】季節の移り変わりを表す幅のある時期なので「頃」を使います。 - 困った(時)は、先生に相談します
【解説】具体的な状況や場面を表すので「時」を使います。 - 朝6時(頃)に起きます
【解説】おおよその時刻を表すので「頃」を使います。正確な時刻ではないことを示します。 - 小学生の(頃)、よく公園で遊びました
【解説】過去のある期間を振り返って表現する場合は「頃」を使います。
問題2:正しい方に○をつけましょう
- 夏の頃○・夏の時×
【解説】季節を表す表現では「頃」を使うのが一般的です。 - 宿題をする頃×・する時○
【解説】特定の行動をする場面を表すので「時」を使います。 - お昼頃○・お昼時×
【解説】おおよその時間帯を表す場合は「頃」を使います。 - 幼稚園の頃○・幼稚園の時×
【解説】人生の一時期を振り返って表現する場合は「頃」を使います。
間違えやすいポイント
- 時刻を表す場合は、正確な時間なら「時」、おおよその時間なら「頃」
- 季節や年齢を表す場合は、基本的に「頃」
- 具体的な行動や出来事の場面では「時」
- 思い出を語る際の過去の期間は「頃」
これらの解答・解説を参考に、お子さまと一緒に振り返りながら学習を進めていただくと効果的です。
応用問題と解説
基本問題が解けるようになったら、応用問題に挑戦しましょう。
問題3:文章を作りましょう
次のテーマで、「頃」か「時」を使って文を作ってください。
- 朝の様子
- 放課後の過ごし方
- 季節の変化
- 思い出の出来事
解答例
- 朝7時頃、家族で朝ごはんを食べます
- 学校が終わる時、友だちと公園に行きます
- 秋頃になると、葉っぱが赤くなります
- 幼稚園の頃、毎日積み木で遊んでいました
日常生活での練習方法 日常生活の中で、自然に「頃」と「時」の使い分けを学べる工夫をご紹介します。
実践のポイント
- 日記を書く際に意識する
- 会話の中で使い分けを確認
- 絵本の読み聞かせで注目
- 季節の変化を表現する練習
- 思い出を語る機会を作る
これらの活動を通じて、自然な使い分けが身につきます。
おすすめ教材と学習法
より効果的な学習のために、おすすめの教材と学習方法をご紹介します。
本やドリルを活用しながら、段階的に力をつけていきましょう。
家庭学習に役立つ教材紹介
ここでは、特におすすめの教材をご紹介します。
1.「マンガ×くり返しでスイスイ身につく 1200の言葉ドリル コンパクト版」

主な特徴
- マンガによる楽しい学習
- 読みがな付きで理解しやすい
- 復習チェック機能付き
- コンパクトで使いやすいサイズ
- 段階的な学習が可能
2.「「表現力」に差がつく! 12歳までに知っておきたい言い換え図鑑」

主な特徴
- 具体的な言い換え例が豊富
- 日常的な場面設定
- NGワードとOKワードの明確な対比
- シチュエーション別の実践的な内容
- 保護者向けの解説付き
これらの教材を活用することで、「頃」「時」を含めた日本語表現全般の力を効果的に伸ばすことができます。
定着度チェックリスト
□ 「頃」と「時」の基本的な違いが説明できる
□ 季節の表現で適切に使い分けができる
□ 時刻の表現で正しく使える
□ 作文で自然に使用できる
□ 日記で適切に使い分けができる
まとめ
「頃」と「時」の使い分けは、作文力向上の重要なポイントです。
基本的な違いを理解し、具体的な例文や練習問題を通じて、正しい使い方を身につけていきましょう。
日々の会話や読み書きの中で意識して使うことで、自然な日本語表現が可能になります。
この記事で紹介した方法を参考に、お子さまのペースに合わせて学習を進めてください。
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