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読書感想文の書き方【高学年】スラスラ書くコツや書くこと、基本ステップも紹介

読書感想文の書き方【高学年】スラスラ書くコツや書くこと、基本ステップも紹介 読書感想文

好き嫌いがわかれがちな宿題の筆頭・読書感想文。

なかでも高学年のお子さんは、過去の読書感想文の苦い思い出から、読書感想文自体に苦手意識があることも少なくありません。

しかし本来読書感想文は、本を読んで考えたことをのびのびと文章で他者に伝えられる、楽しい宿題です。

当記事では、高学年のお子さんが読書感想文をスラスラ書くテクニックや入れるべき内容、書き方の基本ステップを順に解説します。

お子さんに助言ができるよう、親御さんも一緒に勉強していきましょう!

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読書感想文の書き方!スラスラ書くコツは2つ

初めから「数百文字の立派な文章」を書こうと思わない

多くの場合、読書感想文は「400字詰め原稿用紙○枚」といった形で文字数の指定がなされます。

そしてお子さんの中には、「この文字数を埋めるのはどのくらい大変か、どれほど時間がかかるのか」を正しくイメージできず、勝手に「強大な敵」と見なしてしまう子も少なくありません。

そのような先入観を持った状態で何枚もの真っ白な用紙を渡されたら、「感想を1000文字以上も書くなんて無理だよ!」と投げ出したくなるのも当然ですよね。

しかし「良い」読書感想文とは、美辞麗句をやみくもに並べたものでも、絶対唯一の正解が存在するものでもありません。

読書感想文の宿題で最も重要なのは、「本人の感想・考えを素直に言語化すること」です。

とはいえ、言語化がどうしても苦手なお子さんも一定数います。

その場合は、親御さんから、「この場面、どう思った?」「○○(お子さんの名前)ならどうする?」などを訊ね、一緒にネタを洗い出し・深掘りしましょう。

対話を繰り返すうち、お子さんも言語化が得意になっていくでしょう。

自身の体験や他の本と比較し、感想を膨らませる

感想に深みを持たせるには、本そのものの内容を他と「比較」するのが有効です。

「何を比較対象にしたか」に、お子さんの独自性が表れます。以下の観点を、質問ベースでぜひお子さんに問いかけてみてください。

  • 作中人物の考え方や価値観を、自分と比べる
  • 作中の出来事と似た自分の経験を挙げ、当時考えたことを書く
  • 類似するテーマの本と絡め、共通点・相違点を考える
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読書感想文の書き方!書くことは3つ

はじめに ―本との出会い・あらすじー

「はじめに」では、まず本を初めて手に取ったときの気持ちから書きましょう。

これは読書を始める前に、どこかにメモしておくと便利です。

続けて本の大まかなあらすじを、お子さんご自身の言葉で簡潔に書きます。

「○○(主人公)が、△△という目標に向けて××する話」くらいで十分です。

たとえば、かの有名な『桃太郎』なら、「桃太郎が、里を守るために(仲間の犬・猿・雉と)鬼退治する話」とシンプルにまとめます。

要約にあたっては本のカバーや帯を参考にしても良いですが、丸写しは避けた方が無難です。あくまでオリジナルの表現を大切に。

また、後述の「なか」では特定の場面・セリフにフォーカスする方が書きやすいです。

なのでこの段階で、全体を通しての感想を端的に付け加えると良いでしょう。

なか ―特定の場面や作中人物に対する感想ー

作中で印象的だった場面をピックアップし、それを読んで考えたこと・感想を自分の言葉で表現します。

感想は、「楽しかった」「悲しくなった」という定番フレーズに終始するだけでは勿体ないです。

「5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)」のフレームワークを用い、感想に肉付けします。

また前述した「比較」のテクニックを使うと筆が進みやすく、字数が多い場合でも意外とあっという間に埋まりますよ。

わりに ―本から得られた学び・気づき―

「おわりに」には、本を通して読んだ感想を書きます。

なかでもおすすめが、この本に出会う前と比べ、自身の考え方・価値観がどう変化したかを書くことです。

それを明確に意識した場面や理由と合わせて記述すると、よいまとめになります。

加えて、本のテーマ・作者の意図が読み取れたらぜひそれも根拠とともに書いてみると、ワンランク上の感想文になります。

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読書感想文の書き方!基本ステップは5つ

本を選ぶ

読書感想文において、本選びは非常に重要です。

しかし高学年ともなれば、好きな本のジャンルや系統が本人の中で既に固まっていることも多いです。

そこで、親御さんは初めての選書に関しては口を挟まず、お子さんの自主性に任せましょう。

選書に迷っている、あるいは感想文に適さないと思われる本(文字量が極端に少ないなど)を選んでしまった場合は、親御さんからお子さんの好きな本をヒアリングし、複数の本を紹介してあげましょう。

ネタを整理する

一周読んだら、忘れないうちに考えたことや感想、印象的な場面を書き留めておきます。

具体的な場面・セリフを取り上げる場合は、該当ページに付箋を貼りましょう。

もしお子さんの手が止まってしまったら、「どの場面が印象的だった?」「○○(作中人物)の印象は最初と最後で変わった?」など、具体的な問いを投げ掛けるのが有効です。

何に焦点をあてるかを決める

ネタを複数列挙したうえで具体的に言及するものを絞り、感想文全体のテーマを定めます。

指定字数にもよりますが、取り上げる場面は最大3つ以内に絞りましょう。

ひとつひとつに字数を割き丁寧に書く方が、文章の厚みや説得力が増します。

またテーマ選びでは、作中人物と似た経験をしたなど本人が共感しやすいネタを選ぶと、筆が進みます。

構成を組み立てる

はじめから用紙複数枚に及ぶ長い文章を書くのには、すぐ話題が逸れたり、文章を書くこと自体に苦手意識が生まれたりと、様々なリスクがあります。

事前に別紙で構成をまとめた方が、結果的に短時間で質の良い文章が書けるものです。

前述の要素を参考に、構成を組み立てます。ちなみにこの時点で全体字数を確認し、それぞれにどのくらいの字数を割くかを決めておくと、「盛り込みたいことを全部書けなかった…」というあるある事態を未然に防げます。

一度清書した後で構成を大きく変えるのはモチベーション低下につながりかねないので、事前に親御さんも構成をチェックするようにしましょう。

清書・推敲・修正する

内容と順番が決定次第、構成メモを見ながら原稿用紙に清書します。

文章を書き終えたらラストスパート、推敲に取り組みます。

接続詞の使い方・句読点の付け方の間違い、誤字脱字があると、せっかくの素敵な感想も読み手に伝わりづらくなります。

一緒に読み返し必要箇所を修正したら、めでたく完成。

親御さんは、お子さんの頑張りを褒めることも忘れずに。

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まとめ

当記事では、高学年のお子さんが読書感想文をスラスラ書くコツや構成、基本ステップを解説しました。

これらのテクニックを使えば、読書感想文が苦手なお子さんでも、すらすら読書感想文を書けるでしょう。

繰り返しですが、読書感想文は本の感想をのびのび表現できる、楽しい宿題です。

読書感想文の宿題を通して、読書と作文の両方が好き・得意なお子さんが増えるとうれしいです。

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