

中学受験算数の計算問題は確実に点数にしたい問題なのに、計算問題で間違えるというお悩み、結構あるあるなんですよ(^^;)
だからこそ、計算問題の対策をしっかりすれば、ライバルとの差になります!
こんな方におすすめ
- 計算問題が苦手だから、できるようにしたい
- 計算問題をよく間違えるから、原因が知りたい
- 中学受験算数の計算問題が不安だから、対策方法を知りたい
- 計算問題のおすすめ問題集を知りたい
今回は、中学受験算数の計算問題が苦手、スムーズに計算問題を解きたいといった方に次の情報をお伝えします。
この記事でわかること
- 中学受験算数の計算問題で子どもに要求されること
- 中学受験算数の計算問題を苦手とする子どもは案外多い
- 中学受験算数の計算問題を解くなかで、目指すもの
- 計算問題を間違える原因が探せる問題集
- 中学受験算数の計算問題の対策ができる問題集
目次
中学受験算数の計算問題で要求されていること

まずは、中学受験算数の計算問題の問題集を紹介する前に、中学受験算数の計算問題から子ども達に要求されていることを知っておきましょう。
計算問題では正解することが重要ではない
計算問題に関しては、次のように考えている人が案外多いです。
- 計算問題は答えが合っていればいい
- 計算問題の答えの正誤だけにこだわっている
- 計算問題のミスをケアレスミスで片付けている
実は、中学受験算数で出題される計算問題は計算結果の正誤だけが重要ではありません。
実際に、答えが正しくても、0点となるケースも多いのです。
計算の過程が重要視されている
近年、中学受験の試験科目に、算数1科目という中学も増えています。
というのも、中学受験を課す中学では、論理的思考がすでに身についている子どもの入学を望んでいるのです。
残念ながら、多くの中学受験を課す中学では、一から子どもを育てるという発想は持ち合わせていません。
受験する中学校によっては、計算の答えを出す途中過程を書かせる中学校もあります。
途中式を書かせる計算問題の場合、計算ができることを確認するだけでなく、思考の過程をチェックされているのです。
計算して出した答えがたとえ正しいものであっても、以下のものは0点にされることが多いです。
コレがダメ
中学受験算数の計算問題で0点となる可能性が高いもの
- 途中過程を書く指示があるのに、途中過程が書かれていないもの
- 途中過程がぐちゃぐちゃでわけのわからもの
- 途中過程のつじつまがあわないもの
- あちこち計算している答案
- 途中過程の = イコールの意味が理解できていない回答
計算問題の途中過程には、かけ算、割り算の筆算も含まれますし、分数の約分や通分、小数と分数を一緒に計算するときの扱い方、カッコの処理の仕方など、さまざまあります。
中学受験算数の計算問題で途中過程を書かせる年度もある
途中過程を書かせるかどうかは、受験する中学校によるとは限らないので、注意が必要です。
実際に、わが子が受験した国立大学の付属中学では、過去問を解いていて気づいたのですが、受験する年度によって、途中過程を書かせる指示があるときと、ないときがありました。
ということは、毎年計算問題の途中過程の指示がないから、答えだけ出せれば大丈夫!とは言い切れないのです。
中学入試であっても、突然出題傾向が変わることも十分に考えられます。
中学受験算数の計算問題に手こずる子どもは案外多い

中学受験をするくらいだから、計算問題で手こずっているなんて、わが子だけだろう…計算問題ができないって、大丈夫なのかな?と不安になる方もいるでしょう。
私もわが子の受験対策講座に参加して、計算問題のデキなさに驚いたひとりです。
確実な得点源としたい計算問題ですが、案外計算問題を落とす子どもが多いのです。

中学受験算数の計算問題は完答できない子どもが多い
中学受験算数の計算問題は、本来であれば完答して確実な得点源としたい問題です。
しかし、計算問題を苦手とし、完答できない子どももたくさんいます。
なので、計算問題が完答できることは、ライバルとの差別化になるのです。
たかが、計算問題、されど計算問題、計算問題を軽く見てはいけないのです。
中学受験算数の計算問題でイコールが使えない子どもが多い
中学受験対策として、塾に通っている子どもや、家庭教師をつけている子どもばかりではありません。自宅学習で中学受験する子どもも非常に増えています。
どのケースにせよ、自己流で計算問題を解いていく子どもが多く、計算用紙や答案のあちこちに計算を書く子どももたくさんいます。
と思えば、つじつまの合わないタイミングでイコールをつけることや、イコールをつけてはいけないところにイコールをつけるなど、計算問題の段階で不合格になってしまう要素の子どももたくさんいます。

中学受験算数の計算問題を解くなかで、目指すもの

計算問題が苦手だから、中学受験算数の計算問題対策をしたい…その前に、計算問題を解いていく中で目指すものを確認しておきましょう。
答えが正しければいいという考えを捨てる
何度も繰り返しますが、計算問題では途中過程が要求される中学校が多いです。
途中過程を書きなさい…となければ、計算結果だけで大丈夫です。
しかし、途中過程を書きなさい…とあるのに、途中過程を書かないで、計算結果だけでは0点となります。
中学受験、この先の高校受験も、大学受験も、結果が正しければOKという考えをまず捨てましょう。
途中過程をしっかり書けるようにする
こちらも何度も繰り返しますが、計算問題は途中過程をしっかり書きながら、解く習慣をつけましょう。
そのためにも、まずは計算結果を間違えても、途中過程が正しければOKという発想にしましょう。
多くの子どもは、計算問題は自己流に好き勝手に解いています。
そこへ、途中過程を書くんですよ!なんて言われることは、完全にストレスなんです。
計算の途中過程が書けるようになってきたら、答えの正誤にも意識を向けましょう。
中学受験「算数」計算問題のおすすめ問題集ランキング
計算問題は算数の問題すべてに影響する内容ですので、なるべく1回で確実に正確な答えが出せることを身につける問題集を集めました。
なかでも、計算問題を間違える原因がわかる市販の問題集で、自宅学習で使用できるものを紹介します。
1位:チューリッヒ先生の計算問題中学入試対策ゼミ (朝日小学生新聞の学習シリーズ) /中里圭介 (著)
多くの小学生の弱点、苦手なポイントを徹底的に鍛えることを目的のチューリッヒ先生の計算問題中学入試対策ゼミ。
チューリッヒ先生の計算問題中学入試対策ゼミの内容を解説したビデオ講義が無料で利用できるので、計算問題中学入試対策ゼミの文字だけの説明ではわかりにくい子どもにおすすめです。
中学受験で必要とされる計算力をつけることに特化した問題集になります。
私立中学中堅校や公立中高一貫校を受験する小学校5年生と6年生におすすめです。

2位:つまずきやすいところが絶対つまずかない! 小学校6年間の計算の教え方 (日本語) /安浪 京子 (著)
難関中学を受験する子どもの中にも計算が苦手な子どもはたくさんいます。
そして計算問題を間違える子どもの多くは、小学校1年生以降のどこかの段階ですでにつまずいています。
つまずきやすいところが絶対つまずかない! 小学校6年間の計算の教え方では、たし算の基本、筆算の繰り上がり、0の入った筆算の引き算など、小学校1年生から小学校6年生までが使える内容となっています。
計算問題で困っている全学年の小学生におすすめです。

3位:中学入試 でる順過去問 計算 合格への920問 四訂版 (中学入試でる順)/旺文社 (編集)
どんな試験でも、過去問題にかなう問題集はありません。
過去の中学受験から、どんな計算問題が出題されているのかを知ることも、中学受験算数の計算問題対策になります。
過去出題された計算問題に特化した問題集が中学入試 でる順過去問 計算 合格への920問です。
中学入試算数の大問1に出題される計算問題は、多くの子どもがあやふやになっている基本問題も狙われます。
例えば、足し算・引き算・かけ算・割り算の混ざったもの、カッコのあるものとカッコのないものがあります。
また、見た目の計算問題は煩雑だけれども、カッコでくくるなど、工夫を要する計算問題が出題される傾向があります。
実際に解いてみて、解けない計算問題があったら、同じパターンの計算問題を繰り返して解いてみましょう。

中学受験算数の計算問題は手堅く点数をとりたい分野

中学受験算数の計算問題は、一般的に15点前後の配点で出題されることが多いです。
もし、計算問題で半分落としたとすれば、計算問題で満点をとった子どもと、すでに8点差がついてしまったことになります。
なので、計算問題はしっかり対策をとって、完答したい分野なのです。
計算問題は学習塾だけではできるようにはならない
我が子が中学受験対策として、県内の中学受験に長けた塾にお世話になった時、忘れもしない一番最初の算数の対策授業での出来事。
志望中学の中学入試の過去問を解くというのが1回目の算数の対策講座の内容でした。
我が家は突然の中学受験だったので、とにかく時間がなかったのです。
わが子の受験科目は、国語・算数・作文・面接・ディスカッションの5つ。
本当は、ディスカッションの対策だけしてもらいたかったのですが、対策講座を申し込むときに、こんなことを塾の中学受験担当者から言われたのです。

志望校の対策講座は5科目全部受講することが必須。
お金を捨てるとかもダメということで、自宅学習で科目対策に充てようとしていた時間も対策の講座にとられることになってしまったのです。
我が子の志望校は、男女均等に合格者を出すため、対策講座は男女別室となっていました。
過去問を解き、答え合わせの段階で、算数の講師の先生を唖然とさせた出来事が起きたのです。
女子40人クラスの中で、計算問題5問を完答できたのは我が子だけ

こんなこと言った手前、昨日今日、塾を利用しに来たにわか塾生に、長年塾に通っている子ども達が負けたとなった時の、唖然感からの怒り度は凄まじかったです(^^;)
この出来事からもわかるとおりに、塾に通っていれば、計算問題を完答できるとは限りません。
計算問題は勉強ではありません
計算問題を完答することは、自宅で計算問題を解く習慣を徹底すれば、身につけることはできます。
こんな風に書くと、計算問題ばかりやる子どももいます(^^;)
女の子に多いタイプが、漢字練習と計算練習が好きと言う子ども。
計算問題はあくまでも、運動前の準備運動や、歯磨きのような日常生活の一部、ととらえましょう。
中学受験「算数」計算問題の対策とおすすめ問題集ランキング まとめ

この記事をまとめると…
- 中学受験算数の計算問題では子どもの論理的思考が要求されている
- 中学受験算数の計算問題を苦手とする子どもは案外多い
- 中学受験算数の計算問題では途中過程を書くことを目指す
- 計算問題を間違える原因が見つかる問題集がある
- 中学受験算数の計算問題の対策におすすめの問題集がある
中学受験算数の計算問題は、理屈よりも、反射的に解けることが理想的です。
そのためにも、計算問題を解くことを習慣化することをおすすめします。
しかし、くれぐれも、寝る前に計算問題を熱心に解くようなことをしないようにしましょう。
個人差もありますが、一般的に、計算問題を解いていくと、目が冴えてしまって、うまく睡眠に入れない子どももいます。
例えば、次の2つのタイミングがおすすめです
コレが理想
計算問題を習慣化するおすすめタイミング
- 朝学校に行く前に10問解く
- 学校から帰ってきて、勉強を始める前に計算問題を解く
中学受験算数の計算問題は毎日コツコツ計算練習をしていくと、完答も夢ではなくなります(^^)
受験では計算問題の得点差が合否につながりやすいです。
なるべく完答できるように、コツコツ計算練習を積み重ねていきましょう。


