読書が苦手なお子さんにとって、読書感想文の宿題は鬼門ですよね。
なかには親御さんのサポートが無いと、本選びさえなかなか始められない…そんなお子さんも少なくないでしょう。
そこで今回は、小学6年生の読書感想文の宿題におすすめの本を10冊紹介します。
書きやすいテーマの本を探すのに、この記事をぜひお役立てください!
読書感想文で書きやすい本!小6におすすめの本を10冊紹介
ヒロシマ きえたかぞくの足あと(ポプラ社)
指田和子:著
2019年7月に刊行された写真絵本『ヒロシマ 消えたかぞく』ができるまでを描いたノンフィクション。
絵本の元となった1500枚以上のアルバム写真を取り上げながら、「かぞく」をキーワードに戦争・平和・いのちについて発信する、著者の活動が綴られています。
過去から学び、平和のために何ができるのか、ぜひ読後にお子さんと語り合ってみてください。
科学探偵vs学校の七不思議(朝日新聞出版)
佐東みどり・石川北二・木滝りま:著
「科学探偵 謎野真実」シリーズの第1作目。
エリート探偵を育成するホームズ学園から転校していた天才少年・謎野真実が、クラスメートの宮下健太とともに「学校の七不思議」の謎に挑む痛快ミステリーです。
謎解きを楽しみながら科学の知識も得られて、一石二鳥の1冊です。
東京タワーに住む少年(国土社)
山口理:著 ふすい:絵
「東京タワーに虹をかける」という曾祖父の代からの夢を叶えるため、研究を続ける科学オタクの健人。
孤高な少年が周囲の人々と関わりながら、夢を追いかけ成長していく物語です。
プロジェクションマッピングや科学に興味があるお子さんなら、楽しめること間違いなしです。
窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)
黒柳徹子:著
黒柳徹子さんの幼少期を描いた、戦後最大のベストセラー本です。
主人公のトットちゃんは、個性を伸ばすユニークな教育のトモエ学園でのびのび成長します。
「きみは、本当は、いい子なんだよ!」という校長先生の言葉は、作中でも非常に印象的に描かれています。
今のお子さん自身の学校生活との比較という観点から、読書感想文を書いてみるのも面白いでしょう。
バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)
前野ウルド浩太郎:著
幼い頃からファーブルに憧れていた通称「バッタ博士」・前野さん。
彼はバッタ被害を食い止めるため単身モーリタニアへと旅立ちますが、現地では言葉の壁や資金不足など、さまざまな苦労が待ち受けていたのでした…。
博士の抜群の行動力に、勇気をもらえる1冊です。
十年屋 時の魔法はいかがでしょう?(静山社)
廣嶋玲子:著 佐竹美保:絵
魔法使いの店主が「時の魔法」で十年間捨てられないものを預かる、6つの連作短編集。
思い出の品を預かってもらったお客は、何を思うのか…?
「銭天堂」シリーズ作者がおくる、心あたたまる物語です。
お子さん自身の「思い出の品」を思い浮かべながら読むと、感想が浮かびやすいでしょう。
きみの友だち(新潮社)
重松清:著
優等生、ひねくれもの、弱虫、八方美人。
各登場人物の心の葛藤を二人称視点で語り出した、「友だち」のほんとうの意味を考えさせられる連作長編です。
スクール・カーストやライバル関係など、人間模様の描写が非常にリアルな作品となっています。
青いスタートライン(ポプラ社)
高田由紀子:著 ふすい:絵
夏休みの間、一人で祖母の家で過ごすことになった颯太。
訪れた佐渡で遠泳に惹かれた颯太は、大会に向け2週間の猛特訓に励みます。
当初25メートルしか泳げなかった颯太ですが、果たして1キロの遠泳を泳ぎきることができるのか…?
一生懸命努力することの重要性を実感できる1冊です。
あきらめないことにしたの(新日本出版社)
堀米薫:著
福島県飯館村でじゃがいもとかぼちゃの品種改良に取り組んでいた渡邉とみ子さん。
しかしそのさなかで東日本大震災の原発事故が起き、とみ子さんは避難生活を余儀なくされます。
この状況下で、福島の「かーちゃんたち」はどう前に進んでいったのか…?
彼女たちのあきらめない力を描いたノンフィクションです。
羊と鋼の森(文藝春秋)
宮下奈都:著
高校生の時に偶然ピアノの調律師・板鳥と出会い、調律の世界に魅せられた外村。
ピアニストの姉妹や調律師の先輩との交流を通じ、成長していく青年の姿を描きます。
第13回本屋大賞受賞、映画化もされた名作です。
音楽が好きな子や、ひとつの目標に向かって努力を続けている子におすすめ。
まとめ
ここまで、小学6年生の読書感想文でおすすめの本を紹介してきました。
お子さんが興味を持てそうな本は見つかりましたか?
もし1冊でもそういった本が見つかれば、ぜひお子さんと一緒にその本や似たテーマの本を、書店で実際に手に取ってみてください。
良い感想は、良い本選びから。お子さんの読書感想文の成功を願っています!
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