読書感想文の宿題の肝は、何と言っても「良い本選び」。
お子さんが興味をもって読める本を選ぶことができれば、自然と感想が浮かんできてくれるものです。
「そうは言っても、最近の児童書には詳しくないし、本選びのアドバイスはできない…」と思っている親御さんに、朗報です。
この記事では、小学2年生の読書感想文におすすめの本を10冊紹介します。
あらすじも見ながら、ぜひお子さんの本探しに役立ててくださいね!
読書感想文で書きやすい本!小2におすすめの本を10冊紹介
かえでちゃんとひみつのノート(小峰書店)
大久保雨咲:著 植田真:絵
転校先の学校に、なかなかなじめないかえでちゃんの日課は「ひみつのノート」に、クマみたいな見た目のお友だち「もじゃりん」を描いて、学校での出来事を話すこと。
一方で「もじゃりん」は会話はできずとも、かえでちゃんを見守り応援します。
さて、かえでちゃんの友だちづくりの行方は…?
クラス替えなど、新しい環境に不安になった時に薦めたい1冊です。
ふたりはともだち(文化出版局)
アーノルド・ローベル:著 三木卓:訳
「がまくんとかえるくん」のお話と聞いたら、ピンとくる親御さんもいるのではないでしょうか。
それもそのはず、この中に収録されている短編『おてがみ』は、小学校の教科書にも採用されています。
2人の優しくてユーモラスな日常を描いた短編集なので、「長文が苦手」というお子さんも読みやすいでしょう。
また読書感想文を書く際には、実際のお友だちとの関係を振り返りながら書いていくと良いですね。
きみのなまえ(佼成出版社)
あんずゆき:作 かなざわまゆこ:絵
実話をもとにした物語です。
近所で見かけた野良犬を保護しようと奮闘するたくとくん。
しかしある日、その犬が保健所に連れて行かれたという目撃情報が入り…。
後半の展開ではタイトルの意味がわかり、あたたかい気持ちで読み終えられます。
つくしちゃんとおねえちゃん(福音館書店)
いとうみく:作 丹地陽子:絵
優等生で頑張り屋、右足が少し悪い「おねえちゃん」のことを、小学2年生の妹・つくしちゃんの視点から描いた物語です。
姉妹の日常あるあるで、互いを思い合う姿に心打たれます。
もし兄弟のいるお子さんなら、自身の兄弟を思い浮かべながら読んでみると感想が浮かびやすいでしょう。
ぼくは王さま(理論社)
寺村輝夫:著 和田誠:絵
ロングセラー児童文学のリニューアル版。
わがままだけど憎めない王さまが主人公です。
卵焼きが大好きな王さまはある日、とびきり大きな卵焼きをつくるため「ぞうのたまご」をとってこいと命令を出すのですが…。
続きの展開が気になった方はぜひ本編へ。
かがやけいのち!みらいちゃん(岩崎書店)
今西乃子:作 ひろみちいと:絵
右目と後ろ足に大けがをして捨てられていた子犬。
その子犬・みらい視点から、「まりこさん」たちの助けを得てやさしい飼い主をみつけてもらうまでの、本当にあったお話です。
ちなみにこちらは高学年向けですが、同作者による『命のバトンタッチ 障がいを負った犬・未来』をもとに書かれたお話なので、数年後に比べ読みしてみるのも面白いかもしれません。
そのときがくるくる(文研出版)
すずきみえ:著 くすはら順子:絵
主人公・たくまは「なす」が大の苦手。
たくまは夏休みのある日、おじいちゃんから「自分も昔はなすがきらいだったけれど、いつか美味しいと思える”そのとき”がくる」と教えてもらいます。
果たして、たくまに”そのとき”はくるのでしょうか…?
苦手な食べ物があるお子さんに、克服の勇気を与えてくれる1冊。
しっぱいにかんぱい!(童心社)
宮川ひろ:著 小泉るみ子:絵
毎年リレーの選手に選ばれていたおねえちゃん。
ですが最後の運動会で「しっぱい」をして、朝ごはんも食べられないほど落ち込んでしまいます。
そんなとき、おじいちゃんから電話がかかってきて…。
自分の「しっぱい」と結びつけて読んでみると、感想が浮かびやすいでしょう。
おとな体験授業?(アリス館)
なかがわちひろ:著
今日の5・6時間目は理科室で、ちょっと不思議な「おとな体験授業」。
どんな大人になりたいかを紙に書いて、金色の液体が入ったビーカーに入れると、授業スタート。
ラーメン屋さんに漫画家さん、おとなの世界を体験してみて、登場人物たちが得た気づきとは?
将来の夢を考え始めたお子さんにぜひ読んでほしい1冊。
いえができるまで(チャイルド本社)
取材・構成・写真:砺波周平
ちょっと珍しい「写真絵本」。
一軒の家ができるまで、基礎工事から完成までを取材した絵本です。
大工さんだけでなく、いろいろな人や技術が関わって家ができていることがわかります。
大人のお仕事に興味がある子におすすめ。
まとめ
友情、動物、兄弟、成長、未来。
この記事では、小学2年生の読書感想文に役立つ、様々なテーマのお話を紹介してきました。
お子さんが興味を持って読み切れそうな本は見つかりましたか?
ぜひこの記事をヒントにしながら、お子さんと一緒に本を探しに行ってみてくださいね。
それでは、良い読書感想文ライフを!
コメント